ショック! 吉本隆明暁に死す!
とうとうきたか、というのが最初の感想。
ツイッターとか2ちゃんねるとか見た感じだとほとんどの人にとってはもはやよく分からない人という扱い。
よく知らないのになぜか語りたがる人がいるのが不思議。その思想が難解で分かり難いというのも多かった。しかし、大学の頃吉本に耽溺した身からすれば、吉本の真骨頂は対談や講演にあるのであって、「試行」の「情況への発言」のような口語体で理解すれば吉本が難解だというのは言いがかりでしかない。
知的エリートだといって批判しているのも見かけたが、大学教員でもなく売文で身を立てつねに在野で発言してきた一評論家を知的エリートだというのはもはやまともにものを考えること自体ができなくなっているのだろう。ちょっとでも知的な振る舞いをすれば攻撃するというのは文革のメンタリティに近い。こういう人間は知そのものを憎んでいるのだろう。
吉本に出会ったのは15歳の春だったので今年でちょうど30年。最初に読んだのが角川文庫の「共同幻想論」だった。
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