8/23/2008

きのう、9:50発のANA753便で金沢へ出張。

きのうの夜は金沢駅前にある本店加賀彌助で鮨。岩牡蠣、カマトロ、アラ、シャコなんかを食べて17,010円。金沢の鮨屋といえば今までは千取寿司本店に行っていたのだが、給料日前でもありちょっと安く済ませようと駅前の店に入ったのだが結局全然安くなかった。
http://www.spacelan.ne.jp/~kagayasuke/

きょうの夕食は疲弊する地方の大衆の様子を観察するため駅前のサイゼリアに行った。サイゼリアとは主に貧困層の若者が利用するイタリア料理チェーン店で、貧者にもイタリア料理を!という理念のもとに設立されたという。確かに一歩足を踏み入れるといかにも低所得・低学歴そうな若者が多数食事をしていた。私の席のそばにいた男女5人のグループはすでに食事が終わっていたのだが、ドリンクバーのドリンクを飲んでしゃべっていた。ドリンクバーというのはこうした貧困層向けのレストランでよく取られているシステムで一定額の料金を支払うことで何種類かの清涼飲料水が飲み放題になるものだ。彼らはただ飲み続けるのにも飽きたのか、仲間の男のドリンクにタバスコやドレッシング、コショウなどを入れてその男に無理やり飲ませて騒いでいた。一瞬なんという恥知らずな馬鹿な若者だろうと怒りが湧いてきたが、落ち着いて考えてみると彼らこそ格差社会の被害者であり、このようなくだらないことをして楽しむしかないほどの知的レベル、収入に追いやられているのだということに気づいた。私が彼らと同じくらいの年齢の頃は、仲間と「本物」のイタリア料理を食べ、チンザノなど飲み交わしながら、ルカーチと廣松渉の物象化論の構造主義的差異について議論を戦わせたりしたものだが、地方在住の上に低能力、無教養の完全に負け組として社会の底辺に組み込まれた若者にはこのような世界はまったく理解できないし、想像すらできないのであろう。彼らにはもう救いはないのだからせめて憐憫の情くらいはかけてやるのが我々の最低限のたしなみなのではないだろうかと思うのである。

キューバを応援していたのに負けちゃった。

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