PCが戻ってきたので3月11日以降考えていたことをまとめておく。
・地震について
阪神・淡路大震災につづき、東北地方太平洋沖地震を被害の中心地ではないがそれなりに揺れを感じられる場所で遭遇することになった。今回の地震が阪神・淡路と違うと思ったのは、阪神・淡路は急激な縦揺れで大きく振動したのに対し、今回の地震は横揺れが徐々に大きくなっていって激しい揺れになった。その点で阪神・淡路は比較的短時間に感じられたのだが、今回は揺れ始めてから最初の揺れが収まるまでかなり長い時間に感じられた。
阪神・淡路と今回の地震が決定的に違うのはやはり津波の問題だろう。今回は津波のせいで人命も家屋の被害も甚大なものになった。おそらく津波がなかったならその後の救助作業で助けられたかもしれない人も多かっただろうが、直後にあれだけの津波がきたら絶望するしかない。
津波については特にインドネシアの津波災害以降、地震とともにたびたび津波警報、津波注意報が出されてきた。幸いなことに今回まで本格的な津波らしい津波が来た事はなく被害もなかった。しかし、そのことがかえって津波に対する警戒を薄れさせてしまった可能性もあるだろう。いままで津波被害を受けたことがある土地の人たちはそれでもかなり迅速に避難したようだが、逃げ切れなかった人も多かった。
阪神・淡路でもそうだったが、本当に大きな災害の場合その被害の大きさはすぐにはわからない。なぜなら通信手段もその被害を報告する機関・人自体が被災してしまっているからだ。1日、2日と時間が経過することでやっと被害の概要がわかってくる。こういう場合初動がうまくいかないのは無理もない。被害の概要が把握できなければ何をすべきかがわからないし、わかるのには一定の時間がかかるからだ。それを回避するためには、とりあえずある程度の規模の先遣隊を出してしまうことしかない。それは場合によっては無駄かもしれないが、初動の遅れによる被害を最小限にするために必要なコストだと割り切るしかないだろう。
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