6/21/2007

今回のような食品関係の問題が起こるとつねに疑問に思うことがある。こうしたことをしている本人たちはいったい何を食べているのだろう? たとえば、不二家の問題なんかだったらまあお菓子やケーキを食べないで生活するというのは不可能ではない。だが、ひき肉とか野菜とかあるいは外食店舗とかそういうのをまったく利用しないで全部自給自足で暮らしていくというのは不可能だろう。
考えとして想定できるのは次のようなものだろう
・こんなムチャクチャをしているのは自分たちだけでほかの会社はちゃんとしているから大丈夫
・まともな物とそうでない物を選ぶ目を持っているので自分だけは大丈夫
・何を食べさせられているかわからないが自分たちもやっていることなのだから仕方ない
このうち前の二つの考えはまったく根拠が無い。普通に考えれば自分たちがやっているんだからほかのやつらもやってるに決まっているという結論になるだろう。最後のあきらめて我慢して食べるというのはある意味潔いが、何も得することがない。インチキして金儲けしても結局自分もそういうインチキなものを食べさせられたり買わされたりするだけだからだ。
食べ物屋でアルバイトをしたことがある者の中にはこういう話をすると嬉々としていかに裏側の事情が酷いかを語る者がいるがこういうのも結局同じことだ。じゃあおまえは一切外食をしないのか、と。
結局こうした事態を打開するには、自分がそれぞれの職場でまじめにちゃんとやるというほかない。他の人間の仕事をすべて見張ってチェックすることなどできないが、自分の仕事なら自分がちゃんとすればいいだけだ。そして、自分がちゃんと仕事をしているのだからみんなもちゃんと仕事をしているだろうという信頼を築くしかない。

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